Quin’ Krantz 「Conviction Of Faith」CD Sleeve

旧ソビエト連邦のΜелодия(メロディヤ)、旧チェコスロバキアのSupraphon、Panton、Opus、ポーランドのPolskie(MUZA)など、旧共産圏にはかつて国営のレコード製作機関が存在していました。ジャズの良作も多いので私もかなりの量を買ってしまいました…。オールドメロディヤの愛好家(主にクラシック)の間では、モスクワ、レニングラード、リガ、タシュケントなどプレス地によって異なる音の質感を追求している超マニアックな方々もいらっしゃるようです。LPのアートワークもロシア・アヴァンギャルドの流れを感じさせるリトグラフ調の大胆な色使いとタイポグラフィが90年代初頭まで脈々と受け継がれ、いまや世界中でそれらの影響下にあるグラフィックを日常的に見ることができます。そんな資料群が私の作業机の後ろにはたくさんありますので、紙とデジタルの双方で感じられるちょっとザラッとした質感が欲しいな…とふと思ってしまい…ジャケの候補出しの最後の方で「東欧のジャケットっぽい感じで良くないですか?これ。」と文章を添えて青赤のデザイン案を送ってみたのでした。名古屋のシンプルなスタジオで撮影されたアー写とそれらを大胆な色彩へと置き換えていく作業、そのギャップに心惹かれてCDを手に取ってくださる方がいれば嬉しいです。 (残念ながらリリースツアーは延期とのことです…)

Title: Quin’ Krantz 「Conviction Of Faith」CD Sleeve, Logo, flyer
Cliant : Hirosato Ito
Art Direction & Design : 城内宏信(IN THE CASTLE DESIGN OFFICE)
Photos : Yasunari Akita
Filmed by Tomoyoshi Nakamura

©2020  Quin’ Krantz/IN THE CASTLE DESIGN OFFICE Reprint is prohibited.

 

「恐るべき完成度を誇る充実のデビュー作」(Jazz Life)と称されてから2年。さらなる進化とバンドサウンドを濃縮させた至高の新作。2020年4月10日発売

2018年にデビューしたクインクランツは名古屋発の5人組コンテンポラリージャズバンド。今作では東京のJAZZシーンで活躍する新世代の実力派ドラマー木村紘が加入し、新たな方向性とバンドサウンドの広がりを聴かせる。さらにゲストで加入したボーカル&ボイスのjunkoは透明感のある歌声と歌詞のないVOICEを巧みに使った多彩なプレイで色を添える。強いストーリー性を持つ楽曲と、ジャズ特有のインタープレイを兼ね備えた次世代のバンドサウンドを今作を通して感じていただきたい。— infoより

 

 

 

 

 

 

CDジャケット製作のご相談、ご依頼はこちらよりどうぞ。